これは喜怒哀楽のうちどれだろう暗くなるまで壁当てをする(ナタカ)
※「うたの日」に書いた選評をサルベージしてみます。ブラウザにベタ書きしていたので。初出になかった改行を加えたり、誤字を訂正したりはしています。
これは喜怒哀楽のうちどれだろう暗くなるまで壁当てをする
/ナタカ
ひょっとしたら、ずっと「どれ」なのか分かるようになることなどなくて、「暗くなるまで」の「壁当て」は、ずっとずっと続くのかもしれないし、いつかどこかで単純化された「納得の仕方」に収めることで諦めてしまう・やり過ごしてしまうときが来るのかもしれない。でも、すぐに単純化された・大人びた・当たり障りのない・御しやすい「納得の仕方」に飛びつくのではなく、「暗くなるまで壁当て」をすることを選んだことを、誇りに思ってよいと思うし、少なくとも僕はそのようなあなたに全力で「大好きだ」と言いたい。