追記アリ【朗読】江戸川乱歩「白昼夢」を朗読します@FMモットコム
【2017.04.30末尾に追記】
宣伝です。
福島県本宮市のローカルFMラジオ局、エフエムモットコムに朗読で出演します。
本当に、まじで、真剣に、聴いてください。お願いします。お願いしましたからね!
FMモットコムで江戸川乱歩「白昼夢」を読みます。
— Hideo Saito (@hideocpa) 2017年4月24日
4月28日8時15分と再放送5月1日18時45分。
ぜひ「江戸川乱歩を読んだ人の朗読がもう一度聴きたい!」とメールをお寄せください!>web@fm-mot.com
リスラジで聴けますhttps://t.co/Dh6JPlwb7q
今度の金曜の早朝と、来週の月曜の夕方の再放送。
- 2017年4月28日(金)8時15分~
- 2017年5月1日(月)18時45分~
そして放送を聴いたら(あるいは聴き逃したら)FMモットコムに感想メールをお送りください。「江戸川乱歩を読んだ人の朗読をもっと聴きたいです!」とお願いします。放送が終わってからね。
聴く方法その1。ListenRadio(リスラジ)。
「全国のラジオ局」>「東北」>「FM-MotCom」
スマホアプリもあります。
聴く方法その2。CSRA。
「STATION LIST」>「東北」>「エフエム モットコム」の[放送を聴く]ボタン。Windows Media PlayerやVLC Media Playerのようなmmsストリーミング放送に対応しているソフトウェアで聴くことができます。
ストリーミング用asxファイルへの直リン>http://csra.fm/asx/fmmotcom.asx
録音する方法。
VLC Media Playerがインストールされていれば、以前アップしたPowerShellスクリプトで録音できます(Windows限定)。Windows以外ならシェルスクリプトを書くとかして、なんとかできます。
GitHubからZIPでダウンロードして、motrec.bat
をダブルクリックすると、次回放送分の予約ができます。
読む作品、江戸川乱歩「白昼夢」について
光文社文庫版江戸川乱歩全集が底本です。
ちくま日本文学007のバージョンと少し違う点があります(確認したら、ほんの少しだけだった)。
ぼくはことあるごとに、ちくま日本文学『江戸川乱歩』を推薦してきたので、すこし心苦しくもあります。
そこで、20円で入手していただくべく、私家版を発行しました。
江戸川乱歩「白昼夢」の私家版を発行しました。底本は光文社版全集です(ちくま日本文学のものと少し違う)。8頁の折本です。
— Hideo Saito (@hideocpa) 2017年4月24日
A3白黒20円。
セブンイレブン→28767298
その他のコンビニ→2XJ7NMF9DA
5月1日(月)まで。https://t.co/dhaOUU96Kf
折本の作り方・読み方はnoteに書きました。
まあ、青空文庫版は光文社文庫版全集を底本にしているので、Kindleで入手してもいいのですが。
予習しておいていただきたいこと
「白昼夢」はとても短いので、いちおう、読んでおいてください。
それ以外には、「押絵と旅する男」を読んでおいてください。
「白昼夢」を読むのに必要な前提となる知識は:
- 江戸川乱歩の本名は平井太郎である。
- 「白昼夢」の初出は大正14(1925)年で、いわゆる「本格物」から離れるきっかけとなる作品であった。「人間椅子」や「押絵と旅する男」の原点。
- 「ここはお国を何百里」:太宰治の『人間失格』にも登場するこの歌、明治38年発表の「戦友」という軍歌。YouTubeにいくつかのバージョンがアップされているので聞くべし。郷愁を誘うという理由で太平洋戦争中は禁歌とされていた。
- 20世紀初頭に全国展開した「有田ドラッグ商会」:有田音松が経営したチェーン展開したドラッグストア。各支店では蝋細工の性病患者の患部模型(人体模型)を猟奇的に展示し、話題となった。「有田ドラッグ」について、アンサイクロペディアには項目があるが、Wikipediaにはない。
江戸川乱歩における夢の表現について
という記事を書こうと思っているが、いつになるかは分からない。
2017.04.30追記
本放送(4月28日)を聴いた方は気付いたかと思うけれど、音声がおかしなことになっている。朗読が始まると同時に、いきなりAMラジオのようなデグレードした音声になった。
まず、作品冒頭、「白昼夢(タイトル)あれは白昼の悪夢であったか、それとも現実の出来事であったか。晩春の生暖い風が、オドロオドロと、火照った頬に感ぜられる、蒸し暑い日の午後であった。」という20秒弱の、マスター音源の周波数特性をグラフ化したものを見ていただきたい。
220Hzをピークに、86Hzに向かって減衰している。普段のぼくの朗読と比較すると、若干高めの特性を示しているが、高い音程から開始しているので、冒頭部分がこうなっていることは理解できる。
次に、放送された音声の、同じ部分の周波数特性を見ていただきたい。
500Hzをピークに、86Hzに向かって減衰している。
音程で言うなら、1オクターブ以上うえにピークが来ている。つまり、500Hz付近にピークを持つハイパスフィルター(イコライザー)で基音が抹消されている
いろんな嫌がらせを考えつくものだなあと感心してしまうが、基音をカットしたなら、上方倍音列(自然倍音列)=基音の周波数に整数2をかけた周波数以上の音しか聴こえない。これはぼくの声ではない、としか言いようがない。
「ラジオだから」という言い訳は通用しない。なぜなら、朗読が始まる直前の、番組イントロ部分の音声は、320Hzと550Hzのふたつのピークをもつ周波数特性だからだ。
ラジオだから低音部分はカットしたというなら、番組イントロ部分もそうなっていなければならないだろう。
念のために、4月14日放送の、太宰治「待つ」の冒頭部分の周波数特性も見よう。
250Hzと550Hzにピークをもつ周波数特性になっている。
ということは、少なくとも250Hzまでの低音ならカットせずに残せる、ということを意味している。
読者諸氏には、福島県という「悪い場所」で、どのようなことが生じているのか、想像していただきたく思う。エフエムモットコムまで、メールお待ちしております。