2020-03-04 プラレールの窓から見えるキッチンにまだ若かったぼくのかあさん(nu_ko) words ※「うたの日」に書いた選評をサルベージしてみます。ブラウザにベタ書きしていたので。初出になかった改行を加えたり、誤字を訂正したりはしています。 プラレールの窓から見えるキッチンにまだ若かったぼくのかあさん/nu_ko たぶんプラレールはまだあって(深読みすれば「ぼく」の子のプラレールかも)、キッチンにはもう若くないかあさんがいるんだろうなあ、と想像しました。視線におおらかな優しさがこもっているように感じられるのは、プラレールを使って間接的に見ているから、とも言えるし、プラレールによって「ぼく」の幼少期の視線が、「ぼく」にもたらされたからで、なんというか、泣けます。 (2017年9月24日『窓』)