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LOTUS研究会「斎藤秀雄俳句作品合評会」のお知らせ

LOTUS研究会「斎藤秀雄俳句作品合評会」のお知らせ

LOTUS研究会にて、拙作を読んでいただけることとなりました。
おそらく、先日、第8回攝津幸彦記念賞で准賞となった「藍をくる」30句(『豈』66号)を中心に、読むのではないかと思います。
気軽にご参加いただけると、嬉しいです。
資料配布と、Zoomのご案内のため、九堂夜想さんか、私(斎藤秀雄)にメールアドレスをお知らせください。

■LOTUS研究会2024(1月)
※Zoomによるオンライン会合

  • ・日 時:2024年1月27日(土)午後1時~5時
  • ・テーマ:「斎藤秀雄俳句作品合評会」
  • 内 容:
    • 『吟遊』100号記念自選俳句作品7句
    • 「第7回攝津幸彦記念賞2022」准賞30句
    • 「第8回攝津幸彦記念賞2023」准賞30句(計67句)
  • ・司 会:九堂夜想
  • ・リモート管理:丑丸敬史

ネプリ「金曜を漕ぐ」

ネットプリント「金曜を漕ぐ」を発行しました。

セブンイレブン(~12月30日)A3、白黒→35956998

PDF→PDFダウンロード

※『週刊金曜日』の連載記事「金曜俳句」(選者・櫂未知子)に採用された、2023年末までの83句を、発表順に並べたものです。

※「金曜俳句」では、毎回ふたつの季語による題詠を募集し、投句者は、最大10句まで投句できます。各季語につき、特選句が1句、ないし0句選出され、その他一般入選句(いわゆる「平抜き」)が数句掲載されます。

「一行という多行」補遺(『LOTUS』49号)

f:id:hidex7777:20220323174320j:plain 『LOTUS』49号(2022年2月)が届きました。特集は「多行形式の論理と実践〔評論篇2〕」。これは

  • 『LOTUS』47号(2020年12月)「多行形式の論理と実践〔作品篇〕」
  • 『LOTUS』48号(2021年8月)「多行形式の論理と実践〔評論篇1〕」

に続くもので、多行三部作をなすものです。
私は未補さんとの対談形式で「一行という多行」なる記事を寄せています(未補さんは47号に作品を寄せています)。

ところで、この「一行という多行」という対談の冒頭は、こうなっています。

未補 高柳重信は、《多行表記は、俳句形式の本質が多行発想にあることを、身にしみて自覚しようとする決意の現われである》(「批評と助言」『俳句評論』昭和四四年七月)と述べています。私には、重信が言おうとしていることの意味が正直よく分からなかったのですが……。斎藤さんは《俳句形式の本質が多行発想にある》という意味をどう考えますか?
斎藤 煙に巻くような微妙な言い回しですよね。「俳句形式の本質は多行形式にある」だと形式の語が二重になるから避けたのかもしれない。にしても「多行発想」って何(笑)。

ここで未補さんが引いている文章を、もう少し長めに引いておきます。

端的にいうならば、多行表記は、俳句形式の本質が多行発想にあることを、身にしみて自覚しようとする決意の現われである。したがって、俳句表現を、一本の垂直の棒の如きもの、として認識しようとする人たちには、もちろん、多行表記が存在し得るはずはないのである。まして、俳句形式について、如何なる洞察をも持たないか、あるいは、それを持とうとしない人たちには、はじめから、一行も多行も、それこそ、何もかもが存在しないのである。(高柳[1969→2009:276]、強調は引用者)

我々の対談は、重信を引用しつつ、それにしても「多行発想」という言葉が何を意味しているのか、これ(引用部分)だけ読んでも分からないよね、という認識からスタートしているわけです(じっさい、これだけ見ても、分からない)。ただ、こう言いつつも、おそらくあそこで重信が言っていることが、念頭にあるのだろうなあ、という見当は、なきにしもあらず。というかたぶん、十中八九、ここです。長めになりますが、引用しておきます。

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きりんねこ短歌合評会過去ログ

山羊

りんねこ短歌合評会は

  • 未補斎藤秀雄が毎月発行している短歌評のネットプリントです。
  • 読者のみなさまから短歌を募集し、未補のイチオシと斎藤秀雄のイチオシの作品、合計二首について、二人が合評します。
  • 短歌の募集は
    • 自由詠(未発表/既発表問わず)
    • ひとり三首まで(複数回投稿した場合、あとのもので前のものが上書きされます)
  • 投稿は毎月15日締め切りです。ネプリの発行は25日ごろです。
  • セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ポプラグループで出力することができます。発行番号は、25日頃、発行者のTwitterをチェックしてください。

発行5回ごとに、特別号を発行しています。必ず特別号を出すわけではありません。これまで、ゲスト選者をお呼びする三首×三名の合評、俳句と川柳も募集する「きりんねこ短歌俳句川柳合評会」、などの企画で特別号を出しました。

投稿の注意

ルビをふる場合、空行を入れたあと、「漢字:かんじ、漢字:かんじ」という形式で記述してください。

ルビの振り方


バックナンバー

発行後3ヵ月経過したものを、PDFで公開しています。

(リンクにミスがあったらコメントで教えて下さい!)

青く光る丑三つ時の自販機が泳ぎ疲れた僕にやさしい(静ジャック)

f:id:hidex7777:20170621174314j:plain ※「うたの日」に書いた選評をサルベージしてみます。ブラウザにベタ書きしていたので。初出になかった改行を加えたり、誤字を訂正したりはしています。

青く光る丑三つ時の自販機が泳ぎ疲れた僕にやさしい
/静ジャック

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まだ君は滲みはじめてないけれど僕は滲んでいるのだろうね(白井肌)

f:id:hidex7777:20160414123354j:plain ※「うたの日」に書いた選評をサルベージしてみます。ブラウザにベタ書きしていたので。初出になかった改行を加えたり、誤字を訂正したりはしています。

まだ君は滲みはじめてないけれど僕は滲んでいるのだろうね
/白井肌

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守るべきものなど何もないくせに袋へ優しく卵を詰める(橙田千尋)

f:id:hidex7777:20160414123354j:plain ※「うたの日」に書いた選評をサルベージしてみます。ブラウザにベタ書きしていたので。初出になかった改行を加えたり、誤字を訂正したりはしています。

守るべきものなど何もないくせに袋へ優しく卵を詰める
/橙田千尋

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