NHK俳句とNHK短歌に掲載されました(2017年4月号)
初めて『NHK短歌』のテキストに短歌が掲載されました。と思ったら、工藤吉生さんの名前が。
ぼくがこうやって俳句とか短歌とかが何かに掲載されるたびにいちいちブログで報告するというダサかっこ悪いことをしている理由は、工藤さんがやっていたからだ。
ダサかっこいいことはかっこ悪いが、ダサかっこ悪いことはかっこいい、という感じがする。なんとなくだけど。
『NHK俳句』も『NHK短歌』も4月号(4月放送分)から新しいシーズン(改編期的な意味で)がはじまる。しかし入選・佳作の掲載は、放送よりも2ヶ月遅れるので、来月号までは前シーズンの選者とのおつきあいになる。
『NHK俳句』。3月でお別れになる堀本裕樹さんの選。又吉直樹さんとやっていた「夜の秘密結社」も終わってしまったし、しばらく堀本さんのご指導をあおぐことはできなくなりそうだ。
季語「薄氷」は「うすらひ」とも「うすごほり」とも読めて、使い勝手のよい季語のひとつ。ここでは下五に置いて「うすごほり」。
岡本太郎の「歓喜」は曹洞宗久国寺(リンク先はYouTube。画像はそのキャプチャ)に置かれたオブジェだけれど、いまはたしか岡本太郎記念館の庭にあるのではなかったかな(リンク先は360度ぐりぐりして見られるやつ)。最近行っていないので定かではないですが。
『NHK短歌』。短歌の方は、4月からの選者が全員代わるのですね。栗木京子選。
- 釘箱の釘に紛れて花びらは驚くほどの鈍色になる 斎藤秀雄
鈍色=にびいろ。元ネタはもちろん、尾崎放哉の「釘箱の釘がみんな曲つて居る」。七音しか一致しなくとも「釘箱の釘」といったらもう尾崎放哉のこの句しか思い浮かばないという事態は、三音でYMOのライディーンだと分かる、という事態に近い。ような気がするのだけど、いかがか。
Twitterのモーメントに初春(概ね新暦の2月)の分の一日一句をまとめてあります。