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確定申告を2時間で終わらせる2017年版

Live It Or Leave It by Hideo Saito on 500px.com

毎年、「確定申告タイムアタック」というのをやっている。去年はマイナンバーカードが確定申告締め切りまで届かなくて電子申告ができず断念したが(申告書の作成だけやって、郵送した)。一昨年はWindows版のGnuCashが起動しない不具合があったため、Macで決算処理・期首処理をした(申告はWindowsから)。

確定申告の手順は毎年忘れてしまうので、過去の自分の記事を読みながら進める。この記事も来年の自分へ向けたメッセージである。

なお、決算処理・期首処理の手順もいちおう、書いておく。

用意するもの・準備

カードリーダー、2000円ぐらいのを使ってます。

前提として:

決算と期首処理

この記事執筆時点でバージョン2.6.15。Windows版は32bit版しかないっぽい。

GnuCashを立ち上げたら、例の場所にある例のファイルを開く。

「編集」>「設定」>「会計期間」で「開始日」を前年の1月1日に(2016/01/01)、「終了日」を前年の12月31日に(2016/12/31)。「閉じる」。

さて、期末処理。いわゆる「決算」。「ツール」>「決算」。「決算日」を前年末日(2016/12/31)に。「収益合計」と「費用合計」をともに「純資産:当期利益(損失)」に。「説明」に「2016(平成28)年度決算整理」とメモ。「OK」。

貸借対照表の保存:「帳票」>「資産・負債」>「貸借対照表」で開いたタブを「エクスポート」(相変わらず文字化けしているが、HTML形式でエクスポートすればブラウザで読める)。ファイル名は「2016BS.html」かなんかで。

損益計算書の保存:「帳票」>「収益・費用」>「損益計算書(PL)」で開いたタブを「エクスポート」。ファイル名は「2016PL.html」とかなんとか。

以上、決算。この時点で確定申告はできる。

期首処理に使う科目は:

  • 純資産>当期利益(損失)
  • 純資産>元入金
  • 資産>他の資産>事業主貸
  • 純資産>事業主借

「勘定科目」タブで、「当期利益(損失)」をダブルクリック。「日付」は次期(つまり今年)の1月1日、「説明」は「2017(平成29)年度期首処理」とかなんとか。「資金移動」の相手科目は「元入金」。利益なら【当期利益をゼロに→元入金に足す】、損失なら【当期損失をゼロに→元入金から引く】ということになる。

同じく「勘定科目」タブで、「事業主貸」をダブルクリック。上述の要領で「元入金」を相手科目にしてゼロにする。

同じく「勘定科目」タブで、「事業主借」をダブルクリック。上述の要領で「元入金」を相手科目にしてゼロにする。

要するに、個人事業主の場合、1月1日の時点で、「当期利益(損失)」「事業主貸」「事業主借」がゼロになっていなければならない、ということ。

電子申告

カードリーダSCR3310だが、ドライバのダウンロードURLが変更になったので注意。

ダウンロードしてインストール

「確定申告特集」みたいなバナーがあるので、あとは風に流される蝶の鱗粉のごとく意識を無にしてマシーン化する。

・・・とその前に、「事前準備」のページがあるので、あれこれインストールしてからがよいと思う。

「事前準備セットアップファイルのダウンロードはこちら」

平成28年分事前準備セットアップ」ボタンからダウンロード、IE等終了させて、インストール。無事完了させたら、IEを管理者権限で立ち上げるため、セットアップを終了させたほうがよい。

IE【管理者権限で】立ち上げる(右クリックから)

「確定申告書等作成コーナーへ」

「過去の年分のデータ利用」(ブラウザがポップアップする)

e-Tax

今年は電子証明書が以前のものからマイナンバーカードに切り替わって初めての申告なので、登録するのにあれこれ必要。正直面倒。

なんやかんやあって「青色申告決算書コーナーへ」

過去のデータを利用で、例の場所に保存してある「27年所得申告及び決算書等データ.data」を選択

なんやかんやあって「28年決算書等電子申告等データ.xtx」と「h28kessan.pdf」を例の場所に保存

「引き続き申告書を作成する」>「所得税の確定申告書を作成」

なんやかんやあって、住民税の申告の画面で個人番号の入力を求められ、「h28syotoku.pdf」を例の場所に保存

最後に「入力データの保存」>「28年所得申告及び決算書等データ.data」を保存(これが来年「過去の年分のデータ利用」で使えることになる)

右上のバツ押して終り。

2時間10分で終わった

まとめ:

  • IEは管理者権限で立ち上げる必要がある
  • 「利用者識別番号」が必要(税務署からハガキで今回の「お知らせ」が来ていて、そこにも書いてある)
  • 「納税用確認番号」は毎年同じ(入力必須ではない)
  • マイナンバーカードを受け取ったときに登録した「署名用電子証明書」のパスワードが必要(e-Taxのパスワードとは別)
  • e-Tax用のパスワードが必要(電子証明書のパスワードとは別。今回、これの変更を要求された)
  • 途中、個人番号の入力を求められるので、一度カードリーダーからカードを抜かなければならない
  • WindowsではInternet Explorer 11必須。Edgeは使えない。
  • カードリーダーは、今後はスマホでいいんじゃなかな。今のところAQUOSとarrowsしか対応していないクソ仕様だけど。

こんぐらいです。