※「うたの日」に書いた選評をサルベージしてみます。ブラウザにベタ書きしていたので。初出になかった改行を加えたり、誤字を訂正したりはしています。
毒を持つ花の切手のうらがはを疑ひもせずきみは舐めたり
/桔梗
緊張感のある歌ですね。「花」にかかる「毒を持つ」が、「切手」にもかかっているかのように、この歌の視線が促していて、ドキドキします。いまちょっと調べたら、トリカブトの切手が中国に、ヒガンバナの切手が台湾にあったようですが、日本にも記念切手にあったのかなあ、と想像しています。
(2017年9月7日『疑』)