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確定申告を1時間で終わらせる2018年版

f:id:hidex7777:20180314233411j:plain 今年もやるよ。確定申告タイムアタック

参考資料は、去年の自分の記事:

確定申告の手順は毎年忘れてしまうので、過去の自分の記事を読みながら進める。この記事も来年の自分へ向けたメッセージである。

なお、決算処理・期首処理の手順もいちおう、書いておく。

用意するもの・準備

  • GnuCash
  • カードリーダー(ドライバーのインストールが必要)
  • 電子申告事前準備セットアップファイル(公的個人認証サービス)【後述】
  • マイナンバーカード(電子証明書
  • 電子署名用パスワード
  • e-Tax利用者識別番号
  • e-Taxの暗証番号(という名のパスワード)

カードリーダーはいまや2000円を切っている。

(ドライバーはSCR331/SCR3310 Contact Smart Card Reader | Identiv Support

↑のものは、NTT製品のOEMだけど、NTTから2000円前後の安いものが出たようなので、今買うならそちらを↓

前提として:

決算と期首処理

この記事執筆時点でバージョン2.6.19。

GnuCashを立ち上げたら、オンラインストレージに保存(ローカルと同期)してある帳票ファイルを開く。

「編集」>「設定」>「会計期間」で「開始日」を前年の1月1日に(2017/01/01)、「終了日」を前年の12月31日に(2017/12/31)。「閉じる」。

さて、期末処理。いわゆる「決算」。「ツール」>「決算」。「決算日」を前年末日(2017/12/31)に。「収益合計」と「費用合計」をともに「純資産:当期利益(損失)」に。「説明」に「2017(平成29)年度決算整理」とメモ。「OK」。

貸借対照表の保存:「帳票」>「資産・負債」>「貸借対照表」で開いたタブを「エクスポート」(文字化けしなくなった!)。ファイル名は「2017BS.html」かなんかで。

損益計算書の保存:「帳票」>「収益・費用」>「損益計算書(PL)」で開いたタブを「エクスポート」。ファイル名は「2017PL.html」とかなんとか。

以上、決算。この時点で確定申告はできる。

期首処理に使う科目は:

  • 純資産>当期利益(損失)
  • 純資産>元入金
  • 資産>他の資産>事業主貸
  • 純資産>事業主借

「勘定科目」タブで、「当期利益(損失)」をダブルクリック。「日付」は次期(つまり今年)の1月1日、「説明」は「2018(平成30)年度期首処理」とかなんとか。「資金移動」の相手科目は「元入金」。利益なら【当期利益をゼロに→元入金に足す】、損失なら【当期損失をゼロに→元入金から引く】ということになる。

同じく「勘定科目」タブで、「事業主貸」をダブルクリック。上述の要領で「元入金」を相手科目にしてゼロにする。

同じく「勘定科目」タブで、「事業主借」をダブルクリック。上述の要領で「元入金」を相手科目にしてゼロにする。

要するに、個人事業主の場合、1月1日の時点で、「当期利益(損失)」「事業主貸」「事業主借」がゼロになっていなければならない、ということ。

電子申告

毎年のことだが、事前準備用のプログラムをインストールしなければならない。この中にJPKI利用者ソフトなども入っていて、電子署名が有効であることを確認できる(やらなければならない)。IEに信頼済みサイトとして自分とこのURLを無理やり登録させるという、極悪マルウェアである。

「平成29年分事前準備セットアップファイルをダウンロード」というボタンがあるので、ダウンロードしてインストール。

マイナンバーカードに入っている電子署名が有効であることを確認。

今年はIEを管理者権限で立ち上げる必要はなくなったようだ。Edgeはいまだに使えない。

あとは基本的に、ブラウザに出てくる指示にしたがって、風に流される蝶の鱗粉のごとく意識を無にしてマシーン化すればいつのまにか終わっているはずだ。

青色申告決算書コーナー」で、「過去のデータを利用」かなんかが書いてあるリンクから、「28年所得申告及び決算書等データ.data」ファイル(あらかじめオンラインストレージ(ローカルと同期)に保存しておく)を読み込む。

なんやかんやあって(数字の入力)、「h29kessan.pdf」ファイルを保存。(この時点で今年の決算書データ.dataファイルも保存できるが、最後にやったほうが良い気もする)

「引き続き申告書を作成する」的なリンクから、「平成29年分 所得税及び復興特別所得税の確定申告書作成コーナー」へ。

なんやかんやあって(数字の入力)、「h29syotoku.pdf」「29年決算書等電子申告等データ.xtx」を保存。

最後に「入力データの保存」>「29年所得申告及び決算書等データ.data」を保存。これが来年役に立つ。

メッセージボックスに処理が完了した旨、送信する、的なボタンをクリックして、自分のメッセージボックスを確認する。

申告が完了していることが分かったら、右上のバツ押して終わり。

50分で終わった

まとめ:

  • 相変わらずEdgeは使えない。Windowsの場合IE11が必要。
  • e-Taxの「利用者識別番号」は毎年変わらないはずなので、メモしておこう。これに紐付いた「暗証番号」という名のパスワードも。
  • 「納税用確認番号」を入力させるところがあるが、入力必須ではないので、空欄にする。
  • マイナンバーカードに入っている電子署名の署名用パスワードが必要。

こんぐらいです。