NHK俳句とNHK短歌に掲載されました(2017年5月号)
正木ゆう子選・佳作
- 卒業すなにもかもが毀れたまま 斎藤秀雄
小島健選・佳作
- ぶらんこの背中を押したのは我か 斎藤秀雄
栗木京子選・佳作
- 銀色のバトンが飛んで輪をつくり金色の鍵たくさんこぼす 斎藤秀雄
というわけで、正木ゆう子さんには初めて採っていただいた。滑り込みセーフ(?)。
5月号は、3月放送分の入選作・佳作が掲載される。ということは年度が変わり、選者が次号から変わる(放送では4月から新しい選者が出演している)。
一年を振り返ってみて、というわけでもないのだけど。
なにしろ我が家のあたりではようやく桜が咲いた頃だというのに、もう「蛍」という仲夏の季題の締切が迫っているわけで、俳人をやっていると、なにかと慌ただしく、季節をじっくりと感じている暇などない。とはいえアーリーアダプター的な先取り優越感はある。
ともあれ振り返る:
- 堀本裕樹さんと夏井いつきさんには、佳作で採っていただくことが多かった。
- 小島健さんにいきなり入選で採っていただいた。人生のピークかもしれない。(笑)。
- なんの因果か短歌もはじめた。ネットプリント毎月歌壇で谷川電話さんに採っていただいた。
- ネットプリント毎月歌壇で石井僚一さんにも採っていただいた。
- 角川『俳句』で名村早智子さんに推薦で採っていただいた。
- 角川『俳句』で嶋田麻紀さんに秀逸で採っていただいた。
- もう絶対無理、と諦めていた正木ゆう子さんに最後に採っていただいた。
- 俳句ポストは不遇であった。
今年度は、某同人誌に同人として参加予定です。
NHK俳句とNHK短歌に掲載されました(2017年4月号)
初めて『NHK短歌』のテキストに短歌が掲載されました。と思ったら、工藤吉生さんの名前が。
ぼくがこうやって俳句とか短歌とかが何かに掲載されるたびにいちいちブログで報告するというダサかっこ悪いことをしている理由は、工藤さんがやっていたからだ。
ダサかっこいいことはかっこ悪いが、ダサかっこ悪いことはかっこいい、という感じがする。なんとなくだけど。
『NHK俳句』も『NHK短歌』も4月号(4月放送分)から新しいシーズン(改編期的な意味で)がはじまる。しかし入選・佳作の掲載は、放送よりも2ヶ月遅れるので、来月号までは前シーズンの選者とのおつきあいになる。
『NHK俳句』。3月でお別れになる堀本裕樹さんの選。又吉直樹さんとやっていた「夜の秘密結社」も終わってしまったし、しばらく堀本さんのご指導をあおぐことはできなくなりそうだ。
季語「薄氷」は「うすらひ」とも「うすごほり」とも読めて、使い勝手のよい季語のひとつ。ここでは下五に置いて「うすごほり」。
岡本太郎の「歓喜」は曹洞宗久国寺(リンク先はYouTube。画像はそのキャプチャ)に置かれたオブジェだけれど、いまはたしか岡本太郎記念館の庭にあるのではなかったかな(リンク先は360度ぐりぐりして見られるやつ)。最近行っていないので定かではないですが。
『NHK短歌』。短歌の方は、4月からの選者が全員代わるのですね。栗木京子選。
- 釘箱の釘に紛れて花びらは驚くほどの鈍色になる 斎藤秀雄
鈍色=にびいろ。元ネタはもちろん、尾崎放哉の「釘箱の釘がみんな曲つて居る」。七音しか一致しなくとも「釘箱の釘」といったらもう尾崎放哉のこの句しか思い浮かばないという事態は、三音でYMOのライディーンだと分かる、という事態に近い。ような気がするのだけど、いかがか。
Twitterのモーメントに初春(概ね新暦の2月)の分の一日一句をまとめてあります。
確定申告を2時間で終わらせる2017年版
毎年、「確定申告タイムアタック」というのをやっている。去年はマイナンバーカードが確定申告締め切りまで届かなくて電子申告ができず断念したが(申告書の作成だけやって、郵送した)。一昨年はWindows版のGnuCashが起動しない不具合があったため、Macで決算処理・期首処理をした(申告はWindowsから)。
確定申告の手順は毎年忘れてしまうので、過去の自分の記事を読みながら進める。この記事も来年の自分へ向けたメッセージである。
なお、決算処理・期首処理の手順もいちおう、書いておく。
用意するもの・準備
カードリーダー、2000円ぐらいのを使ってます。
前提として:
- 僕が配布しているTKC互換個人事業主用GnuCash勘定科目を使っている
- 期中の処理(複式簿記による仕訳)には怠りがないものとする
- 青色申告
角川『俳句』掲載&うにがわえりもさんの句(2017年3月号)
今月は、一句、採っていただきました。
朝妻力選・佳作:
- 東北にゐて東北の枯野かな 斎藤秀雄
角川俳句にせよ、NHK俳句にせよ、直接は会ったことがないけれども「おっ」と思う句を書くひとの名前は覚えているもので、そういう名前をみつけると嬉しくなるし、なかなかみつからないと、「おや、具合でも悪いのかしら」と心配になるし、みつけたらみつけたであまり攻めてない無難な句を書いていると「なにやってんの?」みたいな勝手なことを思う。
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ところで『俳句』3月号では鬼貫青春俳句大賞の発表があった。これは15歳以上30歳未満という極めて厳しい年齢制限がある賞なので、基本的にはぼくとは関係がない世界だと思っていたのだけれど、なんとあのうにがわえりもさんが大賞を受賞なさっていた。
「あの」というのは、短歌の世界で有名な、あの、うにがわえりもさんである。作句は今回が初めてとのこと。
うにがわさんの書く短歌は、ぼくの勝手な印象だけれど、端正でキリッとしていながらも(たとえれば「オーバーレイ」のようなコントラストを高めるレイヤーを低い不透明度で丁寧に何枚も重ねたような)、最終的にガウスぼかしをかけたような、優しいイメージ(Photoshop比喩)。
たとえば:
- 手に入れたいものばかりある 永遠になくなることのないぶどうなど うにがわえりも
- 海岸で日の出を待つと泣けてきた 驚くほどの孤独に気づき うにがわえりも
あたりがぼくの「フェイバリット短歌.txt」テキストファイルにメモしてある。
うにがわさんのTwitterプロフィールには
- 君がいたころの耳あか絡めとりながら野球場に一人きりで
が掲載されていて、これが代表作なのかもしれない。
うん、私の中で短歌は「筮竹」みたいなイメージ。もしくは、ハリポタに出てくる「憂いの篩」に入れる記憶のモヤモヤの保存瓶みたいな。
— えりうに (@eriuni_tanka) 2017年2月27日
そのうにがわさんが初めて書いた俳句が、「好きな女の子ができて」という題がつけられた30句で、これが今月の『俳句』に全句掲載されている(このために今月号を買っても損はない)。
続きを読む『NHK俳句』に俳句が掲載されました(2017年3月号)
放送は3月で最終講義、4月から新年度がはじまります。
新年度選者は今井聖・高柳克弘(「高」は機種依存文字のハシゴダカ)・夏井いつき・櫂未知子、の4人で、夏井先生だけ継続。
とはいえ、テキストに掲載されることを目指して精進しているわれわれ底辺俳人にとっては、テレビ放映から2ヶ月後のテキストまでが本番。もうちょっとだけ続くんじゃ(3月号テキストには、1月放送の入選句と、選外の佳作が掲載される)。
堀本裕樹選・佳作。
- 風花や救急隊を待つ少女 斎藤秀雄
小島健選・佳作(小島先生に佳作で採ってもらったのは初めてじゃないかな、たぶん。入選は一度ある)。
- スケートの影を削つてしまひけり 斎藤秀雄
なお、『角川季寄せ』べんり。
『ネットプリント毎月歌壇』に短歌が掲載されました(2017.2月号)
谷川電話さんの選で、採っていただきました。
- 西風が火照つた頬へ猥褻にジャブ喰らはせてくる猥褻に 斎藤秀雄
12行の選評に、7回「変態」と出てきます。
くどいぐらい変態と言ってしまったが、ひとつの例外もなく、全部褒めことばだ。
有り難し、有り難し。
毎回書いているけれど、たった20円でこんなに面白い選評(芸)を読めるのは、お得です。1週間限定、全国のコンビニでプリントアウトできます。
配信開始いたします。
— ネットプリント毎月歌壇 (@maitsuki_kadan) 2017年2月18日
【ネットプリント毎月歌壇〈二月号〉】
セブンイレブン
→プリント予約番号【61837866】
サンクス、セイコーマート、ファミリーマート、ローソン
→ユーザー番号【XAWDJ4K35G】
A4/白黒/1枚/20円/2月26日 23:59まで
おいしい砂肝カレーのつくりかた
唐突なようだが、砂肝カレーのつくりかたを書く。
といっても、カレーに砂肝を入れたというだけであるが。ポイントは、「豚や牛などの肉の代替物として砂肝をつかう」のではなく、「豚や牛や鶏ももなどの従来の肉にプラスして砂肝を入れる」ところだ。ようするに出来上がりとしては非常に肉肉しいカレーになる。肉が砂肝だけだと、かなり癖があるものになって、あんまり美味しくないかもしれない(試していないのでわからないが)。
方針は「簡単」「楽」「最小限のコスト投入で最大限のリターン」これで行く。
レシピ
- フレークタイプのカレールー(エバラの横濱舶来亭がベスト)
- カレー用豚肉or牛肉(鶏肉でもよい):200g強
- 砂肝:200g強
- 玉ねぎ:大2個
- にんじん:中1本
- 無糖コーヒーまたはインスタントコーヒー
- お好みで塩コショウ、スパイス、ハーブ類
- サラダ油
フレークタイプのルーを使うのは、溶けやすいから。時短。というか味も固形のものより、良い。現時点で、近所のスーパーで買えるリーズナブルなカレー粉としてはエバラのこれがベストであろう。 スパイスから作る系の凝ったようなのは、やりたければどうぞ。今回の方針は別である。
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